翻訳者が翻訳会社に登録する大まかな流れ

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翻訳者が仕事を受けるには主に、①エンドユーザーである一般企業、政府機関、大学などから直接受注するルートと、②翻訳会社から受注するルート、の2つのルートがあります。

私は、①の方法はとらずに、②のルートでのみ受注しているので、今回は②のルートについて説明したいと思います。

登録を目指す翻訳会社の探し方

翻訳会社から受注するには、まず翻訳会社の実施するトライアル(登録試験)に合格する必要があります。そのトライアルを実施している翻訳会社を探す方法はいくつかあるかと思いますが、私が主に取った方法はネット検索です。例えば「翻訳者募集」「トライアル」などのキーワードで検索します。そして良さそうな会社を見つけて、応募することを決定します。

応募方法

応募方法は、翻訳会社によって異なるとは思いますが、①ネット上の応募フォームに必要事項を記入して送信する方法、または②指定メールアドレスに必要書類(履歴書、職務経歴書、翻訳実績)する方法、のいずれかが指定されていることがほとんどかと思います。

書類審査

そのように翻訳会社から指定された方法で応募を行った後は、たいていその翻訳会社で書類審査が行われます。応募者から提出された情報をもとに、トライアルを受けてもらうのか否かを決定するわけです。書類審査の段階でも、それなりに応募者の絞り込みは行われているようです。まったく翻訳経験のない人や、応募条件に記載してある翻訳経験期間を満たしていない人、また十分な経験を積んだ翻訳者であっても、担当分野がその翻訳会社の得意分野と大きくかけ離れていたり、また大きくかけ離れていないまでも、すでにその分野において十分な人数の翻訳者が登録されている場合などは、書類審査の段階で落選することがあります。

トライアル原稿

めでたく書類審査を通過したら、次はたいていトライアル原稿が送られてきます。トライアル原稿の分野は、だいたい応募者が選択することができます。また英語の場合、英日翻訳か日英翻訳か、はたまた両方かを選ぶことができます。

トライアル原稿の分量は、翻訳会社によって大きく異なると思います。かなり多い分量のファイルを複数、訳させる会社もあれば、比較的少ない分量のファイルを訳させる会社もあります。難易度もまちまちですが、やや訳しにくい文章をトライアル原稿に選んでいる会社が多い、という印象です。

トライアル合格率

気になるトライアルの合格率(トライアル受験者総数に対する合格者の割合)ですが、概ね10%未満のようです。もっと具体的にいうと平均8%くらいですかね。各翻訳会社の話を聞く限りでは、だいたいこのこのあたりの合格率に収束する、という印象です。

単価交渉と合格後の面談

トライアルに合格したら、単価交渉に移り、そこで合意にいたったら、めでたく登録となります。翻訳会社によってはトライアル合格後に面談を行います。ただ、合格後の面談なので、この面談が合否に影響することはありません。中には、トライアル後の面談を合否判定に組入れている翻訳会社もあるかもしれませんが、私が過去にトライアルを受けた翻訳会社にはそのような会社はありませんでした。

これが翻訳会社への登録への大まかな流れです。お役に立てる情報であったならうれしいです。(了) 

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