キヤノンの社長人事に、「またですか!?」と驚いてみた。

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キヤノン社長の真栄田氏が退任し、御手洗会長が社長を兼務するというニュースを見て、「ええっ、また?」と驚いてみました。

 

www.nikkei.com

 

真栄田社長の退任は「健康上の理由」によるものだそうですが、これ本当なんですかね?
実際は御手洗さんの独裁体制に嫌気が差して辞めるだけだったりして。(辞める、といっても真栄田さんは最高技術顧問としてCanonには残るらしいですが。)

 

御手洗会長体制下で社長が退任するのは、今回が初めてではありません。
2012年に当時の内田恒二社長が辞任しています。

(当時の記事のリンクはこちら↓↓)

www.nikkei.com

 

この時も辞任が突然で、理由もはっきりせず、御手洗さんの独裁体制に嫌気が差したからでは?なんて疑ったものですが、今回の真栄田社長の退任は、なおさら御手洗さんの独裁体制を強く示唆するものであるように、個人的には思えます。
(いや、実態はわからないですよ?私、関係者ではないですし。)

私、数年間、Canonの株式を保有していたことがあります。

記憶があいまいですが、2004年~2012年頃だったような。最後の数年間は単元未満株だけ保有していました。

その頃、Canonは超優良企業のイメージでしたねぇ。今の姿からは正直、隔世の感があります。
株価を見てみても、最盛期に7,200円だったのに、今では、そこから約7割減の2,200円くらいじゃないですか・・・。改めて見てみるとひどい状態ですね。

同社主力のプリンターなどのオフィス機器事業はペーパーレス化や昨今のコロナ禍によるリモートワークの進展などで厳しい状況ですし、カメラ事業もスマホというカメラが一機能にすぎない機器に市場が侵食され、また同じカメラ内の競争でもソニーの後塵を拝している、という状況です。半導体露光装置も蘭ASMLに完全敗北。

御手洗さん、御年84歳なのに、今さら社長に復帰してこの状況を打破できるのでしょうか。後任の社長は探すそうですが、首尾よく後任を見つけられたとしても、実権は御手洗さんが握り続けるのでしょう。後継者を育ててこなかった、というよりは後継者候補者をことごとくつぶしてきた臭がしませんか? 御手洗さんの独裁体制が続く限り、業績が上向くのは難しいのでは、と思ってしまいます。

 

ニュースから学ぶ英語表現

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まぁ、私の見解はさておき、今回の真栄田社長の退任のニュースで使用されていた英語表現を見ていきたいと思います。

(1)「take on the roles of」で「~の役割を引き受ける」、「~の職に就く」という意味があります。

Cannon Chairman and CEO Fujio Mitarai will take on the roles of president and chief operating officer after the executive who held those positions, Masaya Maeda, retired for health reasons, the company said Friday.

(Canonの御手洗富士夫CEO兼会長は、真栄田雅也社長兼最高執行責任者の氏が健康上の理由で辞任した後、同職を引き受ける、とCanonは金曜日に述べた)

 

(2)「reportedly」という副詞には、「報道によると」とか「伝えられるところによると」などという意味があります。

Maeda reportedly requested retirement because treatment of his illness will take some time.

(伝えられるところによると、真栄田氏は、持病の治療にある程度時間が必要とのことで退任を願い出たという。)

 

(3)「instrumental」には「手段となる、助けとなる、役立つ」という意味があります。

Maeda was instrumental to the rapid growth of Canon’s digital camera business in the latter half of the 2000s. He was named president in 2016.

(真栄田氏は、2000年代後半のCanonのデジタルカメラ事業の急成長に貢献した。)


(4)「take a hit from」という熟語には「~から打撃を受ける」という意味があります。

Its office equipment business is taking a hit from the novel coronavirus pandemic as more people go paperless as they work from home.

(同社のオフィス機器事業は、より多くの人が在宅で業務を行うことでペーパーレス化に向かう中、新型コロナウィルスのパンデミックによる打撃を受けている。)

 

それでは今回はこの辺で(了)