翻訳会社にお願いしたいこと
翻訳会社の数って、いったいどのくらいあるんですかね?
小規模の会社も含めるとものすごい数がありそうです。
事業内容はほぼ同じでも、会社によってだいぶ性格が異なりますが、やはり翻訳者の立場からすると、翻訳者を大事に扱ってるな~、と思える翻訳会社と付き合いたいものです。
いま取引実績のある翻訳会社でも、大事に扱ってくれている翻訳会社はもちろんあります!そうした翻訳会社さんにはぜひとも末永くお付き合いいただきたいものです。
提示レートが極端に低い翻訳会社
一方で、悲しいことに翻訳者の扱いがとてもよろしくない翻訳会社もあります。
・・・主に待遇面で。
翻訳料の単価(レート)は、原文1文字あたりxx円(日英翻訳の場合)、原文1ワードあたりxx円(英日翻訳の場合)で設定されることが多いのですが(一方で出来上がりの訳文の文字数・ワード数で設定されることもあります)、翻訳者の扱いがよろしくない翻訳会社は、このレートを恐ろしく低い額で提示してくることが多いです。
どのくらい低いかというと・・・まぁ、あんまり具体的なことは言うのは控えますが、目をむくほど低かったりします。まぁ時給換算すると東京都の最低賃金を余裕で下回ってしまうレベルです。
私が取引した翻訳会社
私の場合、3社目に契約した翻訳会社が、かなり低いレートを提示してきました。
どのくらい低かったか、というと1社目と2社目に契約した翻訳会社さんが提示してくれたレートの半分でした。ええ、文字通りちょうど半分です。
1社目と2社目に契約した翻訳会社さんは、かなり良心的な会社で、実力に見合ったレートを提示してくれた、と思っていたところ、3社目の翻訳会社がその半分のレートを提示してきたのは、本当に驚きでした。
でも、当時は仕事が少なかったので、「経験を積むために受けるしかない」と思って、その会社から2回ほど仕事を受けました。
仕事を断ったところ・・・
それでも、やはり極端に低いレートで仕事をするのがバカバカしくなって、3回目の依頼から断りました。
断ったら、30%ほど値上げしたレートを提示しなおしてくれましたが、それでも1社目と2社目に契約した翻訳会社さんとのレートには遠く及ばなかったので、やはり断りました。(それにしても1回断っただけで、30%の値上げを提示してくるっていうのも極端ですよね・・・)
現在では・・・
なんでも、Twitter情報によると、その会社は現在では、当時私に最初に提示したレートよりさらに低いレートを提示しているらしいです。驚き!
品質の維持方法
まぁ、こんな感じで極端に低いレートを提示してくる会社もあるのですが、そういう会社って翻訳の品質をどうやって維持しているんでしょうね?
質の高い翻訳者はもちろん寄り付かないだろうし、現在取引のある翻訳者だって、実力がついたらさっさと離れていってしまうでしょう。
そういう環境の中、翻訳の品質を維持していくのは至難の業だと思うのですが・・・。
翻訳会社にお願いしたいこと
まぁ、いち翻訳者としてとして思うのは、翻訳会社が、翻訳者の地位を貶めるようなレベルのレート設定をするのはやめてほしい、ということですね~。
だって、翻訳者の地位が低下したら、優秀な人はこの業界に参入しなくなるし、この業界から退出していってしまう優秀な翻訳者も増えてしまうでしょう。
その先にあるのは翻訳業界の衰退です。
翻訳会社も衰退してしまいますよ?
それを避けるためにも、適正レートの提示をぜひお願いしたいと思います(了)。