【米国株】ルルレモン・アスレティカ [LULU]

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lululemon athletica Inc. [LULU]
ルルレモン・アスレティカは、カナダ・バンクーバ発のアスレチック・アパレルメーカー。ヨガウェア、フィットネスウェアを中心にアスレジャー製品を提供している。価格は高めの設定だが、軽くて伸縮性に富んだ、高機能性を売りにした商品はセレブにも大人気。

ティッカーコード:LULU
創業:1998年
上場:NASDAQ(2007年~)
業種:小売業
業務内容:アスレチック・アパレルの製造・販売
本部:バンクーバ(カナダ)
本社:デラウェア州(米国)

アスレジャーとは、athleticとleisureを合わせた造語で、ジム、フィットネスクラブ、ヨガスタジオなどで着るスポーツウェアを普段着としてコーディネートするスタイルを指す。

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主に直営店と直販(eコマースを含む)を通じて販売。

2023年末までにメンズ向けオンラインビジネス2倍に、インターナショナルビジネス(北米以外のビジネス)を4倍にすることを計画している。

この計画の進捗の一部として、2019年10月の第3四半期のカンファレンス・コールで同社CEOのCalvin McDonald氏は、メンズアパレルの売上高が前年度比で38%伸びたと述べている。

また同社は、2018年の同社の33億ドルの売上のうち、21%メンズ向け製品から上がっていることを明らかにしている。

販路別売上につき、2020年1月31日を最終日とする事業年度の第1~第三3四半期累計の比率は以下の通り。

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地域別の売上につき、 2020年1月31日を最終日とする事業年度の第1~第三3四半期累計の比率は以下の通り。 

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北米以外の売上を4倍にする、という同社の計画は、競合であるNikeの北米以外の売上高57%、アディダスの欧州以外の売上高60%であることを考えると、十分に実現可能な目標のように思える。 

同社の直営店は、2019年11月3日現在で479店舗。内訳は以下の通り。 

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業績動向

2008~2019年の売上高・営業利益推移 

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 (注:各年の決算日は、1/31またはそれに最も近い営業日)

順調に右肩上がりの成長を続けている。

 

株価の動き

 

 こちらも業績と同様に右肩上がりの成長。

2020年1月3日現在の株価指標は以下の通り。

株価:$232.64
PER(TTM):54.06
時価総額:$30.31B
PSR(株価売上高倍率):5.95

 

 トピック

順風満帆な成長を遂げている同社だが過去に品質問題を引き起こし、大きな騒動となったことがある。

同社製品のヨガパンツが透けて見える、という品質問題が発生した時に、当時のCEOであったChip Wilson氏が、インタビューで、同社製品に問題はなく、利用者の体形がヨガパンツに合っておらず、それが原因で太もも部分が擦り切れてしまった、という趣旨の発言を行い、火に油を注ぐ結果となった。

発言を撤回し、謝罪した当時のメッセージが現在でもYoutubeで確認することができる。


A message from Chip Wilson.

製品リコールにもつながったこの問題が起こったのは2013年で、同社のブランドイメージは傷ついたが、同社の右肩上がりの成長を遅らせるまでには至らなかったもよう。

メンズ向け、オンラインビジネス、北米以外の地域向け、という大きな成長が見込まれる分野を3つ持っている同社の成長に今後も期待したい。